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2007年08月06日

火の鳥 手塚治虫先生について

手塚治虫 先生のライフワークとして有名な作品は、ご存知の通り

火の鳥

です。

この、火の鳥はいろんなメディア(映画、アニメなど)になっていますが、やっぱり最高傑作は漫画版です。
漫画は比較的制約が少ないので、きわどい描写も可能です。
NHKでやっていた火の鳥のアニメはかなり、重要な部分が省略されていました。

手塚先生の作品は比較的真面目です。
医学博士の称号も持っていますし、妙に説得力があります。
しかし、漫画ならではの荒唐無稽さのバランスも絶妙です。

分かっていながら、いい加減な表現も使ってしまうという素晴らしく矛盾したバランスが最高なんですね。

キャラは、 スターシステム を採用しているので、どの作品にも同じ顔の脇役キャラクターが多数存在します。
ヒゲオヤジ、アセチレンランプ、猿田彦、ロックなど。
こんなことが許されるのは、後にも先にも手塚先生だけですね。

火の鳥は未完で終わってしまいましたが、手塚先生の

「 頭の中には描きたいことがまだたくさんある。
描いている時間がないだけで、アイデアはバーゲンセールをしても良い程ありますよ。 」


とは、有名な言葉。
私の大好きな言葉。


でも、ワーカーホリックのために胃癌(確かすい臓に転移したのが致命的)で死去してしまいました。
死ぬまで作品 「ネオファウスト」 を書いていたそうです。

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ルードウイッヒ・ヴァン・ベートーベン

なども未完の大作です。

これらの作品群を読んで、これが死ぬ間際の人の作品なのかと驚愕した覚えがあります。
最終章である火の鳥「現代編」が描かれず、死んでしまったのは残念ですが最高に尊敬しています。

後、手塚先生は、悲劇的なストーリーが大好きのようです。
まさに Fatal Tragedy 的なものが多い。

避けられない悲劇が待っているのなら、こっちから向かっていってやろうじゃないですか。
それが、人生。
これが、手塚先生から得た、私の人生観です。

特に火の鳥は私の中で影響力が桁違いです。
読み物として面白いし、ものすごく考えてしまう。

しかし、根底に流れているのは人生はそんなに甘くないということです。
火の鳥シリーズは、あらゆる災厄の最後に「希望」が残ったという 「パンドラの箱」 のような後読感があります。

私は、 火の鳥 には悲劇を求めた。

火の鳥は、私の人生の中で最も読み込んだ作品。


次回から、文庫版の順番で全巻解説します。
「夢中物語」 は、私の趣味だけでやっているブログなので主観でレビューします。
内容については完全ネタバレになりますが、ご了承下さい。


「火の鳥」の最大傑作 未来編

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posted by 夢 at 21:57 | Comment(4) | TrackBack(1) | 火の鳥
この記事へのコメント
私はまだ、ざっと1回読んだだけなので
「向かっていく精神」が出来ていません。
手塚治虫と言う人を尊敬しつつ.....どこか矛盾した感情が頭の中を駆け巡っています。
「人生に、何もしないと言う選択もあっていいのではないか?」とか。


覚悟は出来ているぜ!!
レビュー、楽しみに見ますよ。

Posted by とまと at 2007年08月07日 09:23
>人生に、何もしないと言う選択
人間である限りこれは、勿体無い。
そんなことを言っていると、次はプランクトンになってしまうかも?
向かわなければ。
荒波に!

>レビュー
お気に入りに差があるので、温度差があるものになると思いますが、最後までやっていきます。
その次はブッダかな。
Posted by 夢 at 2007年08月07日 19:31
>次はプランクトンになってしまうかも?
いいよ!プランクトンでも。
「心」があると言う事は、ある意味、悲しいことでもあるんです。
頭では分かっていても、出来ない事ってあるでしょ?(倫理的に)。
なら初めから、意識なんて要らないよ!
(トマト、最近ちょっとグレてます。)

>向かわなければ
ごめんなさい、根が「後ろ向き」な性格なので...。
これでも昔よりは幾らか「前向き」なのよん♪

>温度差があるものになると思いますが
分かる、分かる!
ドリBlogでもそうですよね(笑)。
その「温度差」、私は好きですけどね。
好きなものは「とことん追求タイプ」。
自分もそうだから...面白くないものを深くは語れない=仕方がないのよね♪

>ブッダかな
  ↑ダメよぉ〜!!
ブラック・ジャックにしてくださいよ o(`ω´*)o
読む前に「知る」の、嫌なの〜。
お願いだからブラック・ジャックにして♪
お・ね・が・いっ ⌒゚(σ,σ)゚⌒
Posted by とまと at 2007年08月12日 20:54
>トマト、最近ちょっとグレてます
第3次反抗期ですね。
プランクトンの下りは鳳凰編でありました。
これは、その時にでも。

>前向き
後ろにいってもしょうがないので、前だけを。

>面白くないものを深くは語れない=仕方がないのよね
それは、そうですね。
多分記事にしても、つまらないものになる。
昔は、そういう記事も多かった。

>ブラック・ジャック
多分、火の鳥が13巻あるので、当分終わらないですよ。
ふふふ?
で判断しましょうか?
記事は未来編まで書いているんですけど、アップは今しばらく。
Posted by 夢 at 2007年08月13日 10:16
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